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COLUMN #59 | リフォーマー

身体は一生の相棒――年に一度の「身体の点検」のすすめ

2027年6月11日 | 執筆:村田 幸俊(理学療法士・鍼灸師)| Move fit 戸畑(北九州市戸畑区)
身体は一生の相棒――年に一度の「身体の点検」のすすめ

車には2年に一度の車検があります。歯医者さんには、痛くなくても定期検診に通う方が増えました。家だって、何年かに一度は点検や修繕をします。大切なものほど、壊れる前に手を入れる——私たちはそれをよく知っています。

では、あなたの「身体の動き」は、最後にいつ点検しましたか。健康診断で血液や血圧は毎年調べていても、姿勢・筋力・バランス・歩き方——つまり「身体がちゃんと動くか」を確かめる機会は、ほとんどの方が持っていません。不思議だと思いませんか。

身体は、買い替えのきかない一生の相棒です。どんな車よりもずっと長く乗り続けるのに、動きの点検だけがすっぽり抜けている。今回は、その話をさせてください。

動きの衰えは「静かに、少しずつ」やってくる

筋力やバランスの衰えは、ある日突然やってくるわけではありません。1年に数パーセントずつ、本人に気づかれないよう、静かに静かに進んでいきます。毎日会う家族の変化に気づきにくいのと同じで、自分の身体ほど、変化に気づきにくいものはないのです。

「靴下を立ったまま履けなくなった」「ペットボトルのふたが固く感じる」「以前はまたいでいた段差を、いつの間にか回り道している」——こうして気づいたときには、衰えはずいぶん進んでいることが多いのです。だからこそ、感覚ではなく、年に一度「測って」確かめることに価値があります。数字は、自分では気づけない変化を教えてくれる正直な友人です。

そして朗報は、筋力もバランスも、何歳からでも育て直せることがわかっている点です。早く気づくほど、打ち手は軽くて済みます。車の点検で小さな部品の交換が大きな故障を防ぐように、身体も「小さな手入れの先回り」が一番の節約になります。点検は、衰えを宣告される場ではなく、打ち手を知るための場なのです。

このコラムも1周年——1年間お伝えしてきたこと

実はこのコラム、2026年6月に始まり、今回でちょうど1年を迎えました。膝の痛みと運動の話、ピラティスとリフォーマーの成り立ち、東洋医学の季節の養生、転倒予防、五十肩、自律神経——59回にわたり、さまざまなテーマをお届けしてきました。

ふり返ると、私たちがお伝えしてきたことは、結局ひとつに行き着きます。「身体の声に耳を澄まし、仕組みを知って、小さな手入れを続けること」。劇的な裏ワザは一度も登場しませんでした。そのかわり、壁立ちチェック、足首ポンプ、耳まわし——今日からできる小さな手入れを、毎回ひとつずつ置いてきたつもりです。どれかひとつでも、あなたの暮らしに残っていたら、これほどうれしいことはありません。身体の手入れに、遅すぎるということはないのですから。

自宅でできること:年に一度の「わが身の点検日」

誕生日や結婚記念日など、忘れようのない日を「身体の点検日」に決めて、毎年同じ項目を同じやり方で測りましょう。

  1. 壁立ちチェック:かかと・お尻・背中・後頭部を壁につけ、姿勢の変化を確認します。
  2. 片脚立ち:つかまれる場所で、左右それぞれ何秒立てるかを測ります(目安20秒)。
  3. 椅子の立ち座り:腕を胸の前で組んで、30秒間に何回できるかを数えます。
  4. 測った結果をカレンダーや手帳に記録し、去年の自分と比べます。比べる相手は他人ではなく、過去の自分です。

コツは、点検日を家族と一緒の行事にすること。お互いに測り合えば安全ですし、「お父さん、去年より増えたね」と声をかけ合えば、点検日がちょっとした楽しみにもなります。

※ 点検の最中に痛みやふらつきが強く出た場合は無理をせず、整形外科などの医療機関にご相談ください。

Move fit 戸畑でできること

Move fit 戸畑の評価体験(600円)は、いわば「身体の車検」です。理学療法士が姿勢・筋力・バランス・歩き方を専門の目で点検し、結果を数字でお渡しします。そのうえで、リフォーマー(ピラティスマシン)や鍼灸、体操教室の中から、あなたに合った手入れの方法をご提案します。一生の相棒に、年に一度のごほうび点検を。2年目のコラムも、皆さまの身体の手入れのお供になれるよう、私たちらしく続けてまいります。

からだの不安、一度プロに相談してみませんか?

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