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COLUMN #25 | 鍼灸

締めつけられるような頭痛と、首こりの深い関係

2026年10月16日 | 執筆:村田 幸俊(理学療法士・鍼灸師)| Move fit 戸畑(北九州市戸畑区)
締めつけられるような頭痛と、首こりの深い関係

「頭全体が、きついはちまきでじわっと締めつけられるように重い」「夕方になると決まって頭が痛くなる」。そんな頭痛に、長年つきあっている方は少なくありません。

ズキンズキンと脈打つ激しい痛みではなく、鈍く重く、だらだら続く。横になるほどではないけれど、何をするにも気が散ってしまう——。実はこのタイプの頭痛、原因が頭ではなく首や肩の筋肉にあることが多いのです。

今回は、頭痛の中でもいちばん多いといわれる「緊張型頭痛」のお話です。首こり・肩こりとの深い関係がわかると、対策の糸口が見えてきます。

緊張型頭痛は「筋肉のこわばり」から始まる

頭の重さは約5kg、ボウリングの球ほどあります。これを一日中支えているのが、首の後ろから肩、そして後頭部へとつながる筋肉たちです。

長時間のうつむき姿勢、スマホ、編み物、緊張やストレス。こうしたことが続くと、首や肩の筋肉はこわばり、血のめぐりが悪くなります。すると筋肉の中に疲労物質がたまり、それが痛みの信号となって頭へ伝わる。さらに、後頭部の筋肉のすぐそばには頭の感覚にかかわる神経が通っていて、こわばった筋肉に圧迫されると、頭全体が締めつけられるような痛みとして感じられるのです。

つまり緊張型頭痛は、頭そのものの病気というより、首こり・肩こりの「延長線上」にある頭痛。痛み止めでその場をしのいでも、土台の首こりが残っていれば、また繰り返しやすいというわけです。

ちなみに、片側がズキンズキンと脈打ち、光や音がつらく、動くと悪化する頭痛は「片頭痛」と呼ばれる別のタイプで、対処の仕方も変わってきます。自分の頭痛がどちらに近いか知っておくことは、対策の第一歩です。

「痛み→こわばり→また痛み」の悪循環

やっかいなのは、痛みそのものが筋肉をさらに硬くすることです。頭が痛いと、人は無意識に首をすくめ、肩に力が入ります。すると血のめぐりはますます悪くなり、痛みの材料が増える——。緊張型頭痛が慢性化しやすいのは、この悪循環があるためです。

寒くなる秋から冬は、特に要注意の季節です。冷えと厚着で首まわりが固まりやすく、「毎年この時期になると頭痛薬が手放せない」という方も多くいらっしゃいます。悪循環を断つ鍵は、痛みの出どころである首・肩の筋肉をゆるめ、めぐりを取り戻すこと。ここが、鍼灸の得意分野です。

鍼灸は「こわばりの芯」に直接届く

鍼灸では、後頭部の付け根にある「風池(ふうち)」や、肩の「肩井(けんせい)」といったツボを中心に、こわばった筋肉の深い部分へ直接アプローチします。マッサージでは届きにくい筋肉の芯の部分まで、鍼ならピンポイントに働きかけられるのが強みです(詳しくは肩こりと鍼灸の回もどうぞ)。

鍼の刺激で筋肉がゆるむと血のめぐりが戻り、たまっていた疲労物質が流れやすくなります。施術後に「目の前が明るくなった気がする」「頭が軽い」とおっしゃる方が多いのは、首から頭への血流が変わるためと考えられます。薬に頼る回数を減らしたい方にとって、選択肢のひとつになるはずです。

自宅でできること:後頭部の付け根を温める・ほぐす

セルフケアの一等地は、髪の生え際、後頭部のくぼみのあたり。ちょうど風池のある場所です。

  1. 蒸しタオル(濡らしたタオルを電子レンジで約40秒。やけどに注意)を用意し、首の後ろ、髪の生え際に当てて5分ほど温めます。
  2. 温めたあと、両手の親指を後頭部のくぼみに当て、頭の重みを親指に預けるようにして、ゆっくり10秒×3回押します。
  3. 仕上げに、あごを軽く引いたまま首をゆっくり左右に倒し、首すじを伸ばします。左右各15秒。

コツは「強く押しすぎない」こと。痛気持ちいい、の少し手前で十分です。お風呂上がりの温まった状態で行うと、さらにゆるみやすくなります。

あわせて、日中の姿勢にも少しだけ気を配ってみてください。スマホは目の高さ近くまで持ち上げる、テレビや新聞は30分に一度顔を上げて遠くを見る、あごを軽く引いて座る——。首の筋肉の「残業時間」を減らすことが、夕方の頭の重さの予防につながります。

こんな方におすすめ:夕方になると頭が重くなる/頭痛薬を月に何度も使っている/首こり・肩こりを長年抱えている方。
※ 経験したことのない激しい頭痛が突然起きた、いつもと明らかに違う頭痛、手足のしびれ・ろれつが回らない・発熱を伴う場合は、迷わずすぐに医療機関を受診してください。緊張型頭痛とは別の、急を要する病気が隠れていることがあります。

Move fit 戸畑でできること

Move fit 戸畑では、鍼灸師が首・肩のこわばりの状態を確かめながら、お一人おひとりに合わせた施術で頭痛のもとになる筋肉の緊張を和らげていきます。さらに理学療法士の目で、頭痛を招きやすい姿勢のクセや枕の高さもチェック。「ほぐす」と「姿勢を整える」の両方から、繰り返しにくい身体づくりをサポートします。

鍼灸の初回体験は一律500円。外出がつらい方には訪問でのご相談も承っています。長年の頭の重さ、一度ご相談ください。

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