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COLUMN #58 | 東洋医学

梅雨は身体も「水はけ」が大事――むくみ・重だるさの季節

2027年6月4日 | 執筆:村田 幸俊(理学療法士・鍼灸師)| Move fit 戸畑(北九州市戸畑区)
梅雨は身体も「水はけ」が大事――むくみ・重だるさの季節

北九州も、そろそろ梅雨入りの声が聞こえる季節になりました。この時期になると当店で増えるのが、「夕方になると靴がきつい」「脚がパンパンにむくむ」「身体が重だるくて、何をするのもおっくう」というご相談です。雨の季節とむくみには、深い関係があります。

雨の日が続くと、洗濯物はなかなか乾かず、部屋の中もじめじめ。実はこのとき、私たちの身体の中でも同じことが起きています。湿気の多い季節は、身体の「水はけ」も滞りやすくなるのです。

今回は、梅雨のむくみと重だるさのお話。東洋医学が昔から大切にしてきた「水はけの養生」をご紹介します。

東洋医学の「湿邪」――余分な湿気が身体にたまる

東洋医学では、身体に悪さをする湿気のことを「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。空気中の湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、身体の水分代謝——飲んだ水を全身に巡らせて、汗や尿として外に出す働き——が滞りがちになります。部屋の換気が悪いと洗濯物が乾かないのと同じで、外がじめじめしていると、身体の中の水も乾きにくくなるのです。すると余分な水分が身体にたまり、むくみ、重だるさ、頭の重さ、食欲の低下として現れる、と考えるのです。

湿邪の特徴は「重く、ねばつき、下にたまる」こと。雨の日の長靴のような重さが脚にまとわりつき、症状がすっきり抜けずに長引きやすい。むくみが夕方の脚に出やすいのも、水が下にたまる性質のためです。雨の日に身体が重く、頭に何かをかぶせられたようにぼんやりする——そんな感覚も、東洋医学では湿邪のしわざと捉えてきました(水の巡りと冷えの話は冷え・むくみの回もどうぞ)。

水はけを助ける、食の知恵

東洋医学では、水分代謝の中心は胃腸(脾)の仕事と考えます。ですから梅雨の養生の第一歩は、胃腸を冷やさず、いたわること。蒸し暑いからと冷たい飲み物や生ものばかりとると、水はけの担当部署そのものが弱ってしまいます。飲み物はできるだけ常温か温かいものを、食事には温かい汁物を一品。これだけでも胃腸はずいぶん助かります。

そして昔から「利水(りすい)」——水はけを助けるとされてきた食材があります。はと麦(はと麦茶でも)、小豆、とうもろこし(ひげ茶も有名です)、冬瓜、きゅうり、緑豆もやしなど。梅雨どきの食卓に、はと麦茶と具だくさんの味噌汁、小豆を使った一品を加える——昔ながらの組み合わせは、湿気の季節の理にかなった知恵なのです。

もうひとつの水はけ対策は、軽く汗をかくこと。雨で歩く機会が減ると、汗をかく機会も減り、水はますます滞ります。室内での体操や湯船での入浴で、一日に一度はじんわり汗ばむ時間をつくりましょう。

自宅でできること:足首ポンプ運動

脚にたまった水を心臓へ送り返すポンプの役目をしているのは、ふくらはぎの筋肉です。座ったままできる運動で、このポンプをこまめに動かしましょう。

  1. 椅子に深く腰かけて、両足を少しだけ前に出します。かかとは床につけたままにします。
  2. つま先をすねのほうへぐっと起こし、次にかかとを上げてつま先立ちに。これを交互に20回くり返します。
  3. ふくらはぎがじんわり温かくなるのを感じたら、足首をゆっくり内回し・外回し5回ずつ。
  4. 朝・昼・夕方の1日3セット。テレビを見ながらで構いません。

コツは、夕方にむくんでから慌てて行うのではなく、むくむ前から定期的に動かしておくこと。排水は、たまってから一気にではなく、こまめに流すのが一番です。雨で散歩に出られない日ほど、意識して回数を増やしてみてください。

※ 片脚だけが急にむくむ、むくみに痛みや赤みを伴う、指で押したあとが深く残り戻らない、息切れを伴う——そんなときは、心臓・腎臓・血管の病気が隠れていることがあります。早めに内科を受診してください。

Move fit 戸畑でできること

Move fit 戸畑の鍼灸では、水はけにかかわるツボ——足のすねの内側などには、昔から知られた名ツボが並んでいます——を使い、お灸の温かさも借りながら、巡りの滞った身体を整えていきます。理学療法士によるふくらはぎを使う運動の指導と組み合わせれば、「外から整え、自分でも動かす」の両輪に。毎年の梅雨が重だるい方、初回体験500円でお待ちしています。

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