手足のしびれ、放っておいて大丈夫?――急ぐサインと様子を見てよいもの
「手の指先がジンジンする」「足の裏に薄紙を貼ったような感じがする」——しびれは、痛みと違ってがまんできてしまうぶん、「年のせいかな」と様子を見たまま何か月も過ぎてしまいがちです。
一方で、心のどこかには不安もある。「これ、放っておいて大丈夫なのだろうか」と。
今日は、しびれとは何なのか、そして急いで受診すべきものと、様子を見ながら付き合ってよいものの見分け方を、できるだけ分かりやすく整理します。
しびれは「神経からのお知らせ」
身近な例が、正座のあとのしびれです。あれは、足の神経と血管が体重で圧迫されて、一時的に信号がうまく流れなくなった状態。神経は電気のコードのようなもので、どこかで押さえつけられると、その先に「ジンジン」「ビリビリ」という誤った信号が届きます。
正座なら立てば戻りますが、神経の通り道——首、腰、肘、手首など——が姿勢や加齢による変化で慢性的に窮屈になっていると、しびれが長引くことがあります。たとえば、うつむき姿勢が続いて首の神経の出口が窮屈になる、長時間の座り姿勢で腰の神経が圧迫される、といった具合です。
また、しびれの背景は神経の圧迫だけではありません。糖尿病などの内科の病気、薬の影響、血のめぐりの問題が関わることもあります。「しびれ=首や腰のせい」と自己判断で決めつけられないのは、このためです。
このサインがあれば、迷わず受診を
大切なことなので、はっきりお伝えします。次のようなしびれは、様子を見てはいけません。
一方、「何となく前からある」「姿勢や時間帯で強くなったり弱くなったりする」「マッサージやお風呂で少し楽になる」といったしびれは、多くの場合すぐに命に関わるものではありません。ただし自己判断で放置するのではなく、一度は整形外科などで原因を調べてもらうことをおすすめします。
診断は医療機関で。そのあとの身体づくりが私たちの領域
ここで、役割の整理をしておきましょう。しびれの原因を診断し、治療するのは医療機関の仕事です。私たちはその代わりにはなれません。
そのうえで、「検査では大きな異常はなかった」「手術するほどではないので様子を見ましょうと言われた」——そう言われて、しびれは現にあるのに行き場がなくて困ってしまう方は少なくありません。そんな方の姿勢や身体の使い方を整えて、しびれと付き合いやすくしていくこと——ここが理学療法士の出番です。神経の通り道を窮屈にしている猫背やそり腰をゆるめ、支える筋肉を育てる。地味ですが、土台から変えていく方法です(理学療法の考え方は理学療法とは?の回をどうぞ)。
自宅でできること:神経の通り道をゆったりさせる姿勢リセット
- 椅子に座り、あごを軽く引いて、頭を背骨の真上にすっと戻します。5秒キープ×5回。
- 肩を耳に近づけるようにすくめて、すとんと落とします。5回。
- 両手を腰の後ろで組み、胸の前を気持ちよく開いて10秒。呼吸は止めません。
- 30分に1回は立ち上がって、ひと歩きします。同じ姿勢を続けないことが一番の薬です。
コツは「しびれが強くなる動きはしない」こと。気持ちよい範囲で行い、強まるようなら中止してください。姿勢のリセットは、週末にまとめてやるより毎日こまめに。そのほうが神経にはやさしいのです。
Move fit 戸畑でできること
Move fit 戸畑では、理学療法士が姿勢と身体の使い方をチェックし、神経の通り道に負担をかけにくい身体づくりをサポートします。リフォーマーを使えば、首や腰に体重をかけない姿勢から、支える筋肉を安全に育てられます。鍼灸師による筋肉のこわばりへのアプローチと組み合わせられるのも当店の強みです。
医療機関での診断を済ませたうえで、「ここから先の身体づくり」は私たちにご相談ください。体験は600円です。