あけましておめでとうございます。今年こそ「続く」運動の話
あけましておめでとうございます。本年も、皆さまの健康づくりに役立つお話を毎週お届けしてまいります。さて、新しい年を迎えて「今年こそ運動を始めるぞ」と心に決めた方も多いのではないでしょうか。
ただ、正直に思い出してみてください。去年も、その前の年も、同じ決意をしていませんでしたか。ラジオ体操は三日で途切れ、張りきって買った万歩計は引き出しの中——。そして「自分は飽きっぽいから」とため息をつく。
でも、安心してください。運動が続かないのは、性格や意志の弱さのせいではありません。続かないのは「目標の決め方」に原因があることがほとんどです。新年最初の今日は、決意を1年もたせるための考え方をお話しします。
抱負が続かない一番の理由は「大きすぎる」から
「毎日30分歩く」「体重を5kg落とす」。元日のやる気で立てた目標は、たいてい大きすぎます。やる気は薪のようなもので、最初は勢いよく燃えても、日がたつほど火は小さくなっていきます。火が小さくなっても燃やし続けられるように、目標のほうを小さくしておく必要があるのです。
目安は「どんなに疲れた日でもできる大きさ」。たとえば「かかとの上げ下げ10回」「家の前を1往復」。物足りないと感じるくらいでちょうどよいのです。小さな目標は達成が続き、達成が続くと自信が育ち、自信が育つと自然に量が増えていきます。逆に大きな目標は、できなかった日に「やっぱり自分はだめだ」という気持ちだけを残してしまいます。
「〜したら、〜する」と先に決めておく
もうひとつ、続けるための強力な工夫が「〜したら、〜する」とあらかじめ決めておく方法です。たとえば「朝、歯をみがいたら、かかと上げを10回する」「昼のニュースが終わったら、家の前を1往復する」という具合です。
ポイントは、すでに毎日やっている習慣のうしろに、新しい運動をくっつけること。電車の連結に似ています。毎日確実に走っている車両(歯みがき)に新しい車両(運動)をつないでしまえば、自分で漕がなくても引っぱってもらえる。「時間ができたらやろう」と意志に任せるのではなく、始まりの合図を先に決めておく。これだけで続きやすさは見違えるほど変わります。
週1回でも、1年で52回になる
「週に1回くらいでは意味がない」と思っていませんか。ここで少し計算をしてみましょう。週1回の運動は、1年で52回。1回40分の体操なら、合計でおよそ35時間も身体を動かした計算になります。ゼロと52回の差は、想像以上に大きいのです。
筋肉は何歳からでも、続けた分だけ応えてくれることが分かっています。毎日できなくていい。完璧でなくていい。1日休んでも、次の回にまた出てくればそれは「続いている」のです。当店の体操教室に通われている方々を見ても、半年後、1年後に変化を感じている方はみな「週1回を細く長く」型。新年の合言葉は「大きく一気に」ではなく「小さく長く」です。
自宅でできること:「〜したら」運動の始め方
- 毎日欠かさずやっている習慣をひとつ選びます(歯みがき・朝のお茶・夕食の片づけなど)。
- そのあとにやる小さな運動をひとつ決めます(かかと上げ10回、椅子からの立ち座り5回など)。
- 紙に「歯をみがいたら、かかと上げ10回」と書き、洗面所など目に入る場所に貼ります。
- できた日はカレンダーに○。2週間続いたら、回数を少しだけ増やします。
コツは、最初の2週間は「増やしたい気持ちをがまんする」こと。余力を残して終わると、明日もやりたくなります。○の並んだカレンダーが、何よりの応援団になってくれます。
Move fit 戸畑でできること
「週1回」の予定そのものを、私たちと一緒につくりませんか。Move fit 戸畑では、理学療法士が身体の状態を確かめたうえで、無理なく続けられる運動メニューをご提案します。リフォーマー(ベッド型のピラティスマシン)はバネの力が動きを助けてくれるので、運動から長く離れていた方の再スタートにも向いています(ピラティスがリハビリ生まれの運動である話もどうぞ)。
毎週火曜13時からは65歳以上対象の体操教室も開いています。体験は600円。今年の「やる日」を、まず1日つくってみませんか。