歩き姿勢はリフォーマーで変えられる――歩きを「分解」して練習する
ショーウィンドウに映った自分の歩き姿に、はっとしたことはありませんか。とぼとぼと小股になっている、左右に揺れている、なんだか前かがみ——歩き方は、自分ではなかなか見えないぶん、年齢が正直に出る場所です。
「若いころのようにスタスタ歩きたい」と思って、頑張って大股で歩いてみる。でも数日で膝や腰が痛くなって、結局やめてしまった——そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、歩き方を変えるのに「歩く練習」から始める必要はありません。歩きを部品に分解して、弱った部品だけを先に鍛える——そんな近道があります。今回はその話です。
歩きの正体は「片脚立ちの連続」
歩いている自分の姿を、スローモーションで思い浮かべてみてください。右足が地面についている間、左足は宙に浮いています。つまり歩行とは、片脚立ちを左右交互にくり返しながら、身体の重心を前へ運んでいく動作なのです。1分間に約100回、片脚立ちを切り替えている計算になります。
片脚で身体を支える要は、お尻の横の筋肉です。ここが弱ると、片脚になるたびに骨盤が支えきれずに傾き、身体が左右にゆさゆさと揺れる歩き方になります。さらに、ぐらつきを抑える体幹(胴体を支える力)、地面をとらえて蹴り出す足裏。この3つの部品のどれかがさぼると、歩幅が狭くなり、つまずきやすくなります。
逆に言えば、歩き方そのものを直そうとしなくても、部品の働きが戻れば歩き姿は変わっていきます。料理の腕を上げたいとき、まず包丁の研ぎ方から見直すようなものです。
もうひとつ知っておきたいのは、「歩く速さ」は全身の健康状態をよく映す鏡だと、世界中の研究で報告されてきたこと。歩きを整えることは、見た目だけでなく、これからの健康への投資でもあるのです。
リフォーマーなら、部品ごとの「分解練習」ができる
とはいえ、お尻だけ、体幹だけを狙って鍛えるのは、自己流ではなかなか難しいもの。そこで活躍するのがリフォーマー(ばねの抵抗を利用したピラティス専用マシン)です(マシンの成り立ちはリフォーマーの回をどうぞ)。
リフォーマーの台は、ばねの力でスーッと動きます。たとえば仰向けに寝て足でばねを押す運動では、体重の負担を全くかけずに、お尻と足裏の「蹴り出す力」だけを取り出して練習できます。立って行う運動では、片脚でばねを押しながら、骨盤を水平に保つ練習ができます。これはまさに、歩行の一場面の切り抜きです。
寝た姿勢から始めて、座る、立つ、と段階を上げていけるので、膝や腰に不安がある方でも安全に進められるのが大きな利点です。部品ごとの練習で身体が変わってくると、特別な意識をしなくても、歩幅と歩き姿のほうが自然と変わっていきます。
自宅でできること:キッチンで「ゆっくり片脚立ち」
歩きの土台である片脚立ちを、転ぶ心配のない場所で安全に練習しましょう。毎日の家事のついでにできます。
- キッチンの流し台など、両手をつける場所の前に立ちます。
- 両手を軽く添えたまま、片足をゆっくり床から5cmだけ浮かせます。
- 骨盤が傾かないよう、頭のてっぺんを天井から吊られているイメージで10秒キープします。
- 左右3回ずつ。慣れてきたら、手を「添える」から「かざす」に変えてみます。
コツは、高く上げないこと。5cmで十分です。支えの脚のお尻の横が「効いている」感じがあれば正解です。余裕が出てきたら、同じ場所でかかとの上げ下ろしを10回。足裏とふくらはぎという、蹴り出しの部品もあわせて鍛えられます。
Move fit 戸畑でできること
Move fit 戸畑では、理学療法士が実際の歩き方を見て、お尻・体幹・足裏のどの部品が弱っているかを評価します。そのうえでリフォーマーを使い、あなたの歩きに足りない要素だけを分解練習。部品が育ったら、実際の歩行へつなげていきます。「最近、歩くのが遅くなった」「家族に歩き方を指摘された」——そんな方は、評価つき体験600円で、まずご自身の歩きの現在地を知ることから始めてみませんか。