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COLUMN #18 | 鍼灸

夜中のこむら返り、なぜ起きる?――夏に多い理由と予防のツボ

2026年8月28日 | 執筆:村田 幸俊(理学療法士・鍼灸師)| Move fit 戸畑(北九州市戸畑区)
夜中のこむら返り、なぜ起きる?――夏に多い理由と予防のツボ

夜中、ふくらはぎに突然の激痛が走って飛び起きる。脚がつった——いわゆるこむら返りです。痛みはやがて引きますが、翌日まで張りが残ったり、「また来るのでは」と眠るのが少しこわくなったりします。

「こむら」とはふくらはぎの古い呼び名。年齢を重ねるほど経験する方が増え、特に夏の夜に多くなることが知られています。

なぜ、よりによって寝ている間に。なぜ、夏に多いのか。今回はその仕組みと、今夜からできる予防のお話です。

こむら返りは「筋肉の誤作動」

筋肉は本来、脳からの指令で縮んだりゆるんだりしています。ところが何かのきっかけで、指令もないのに筋肉が勝手に強く縮み続けてしまうことがある。これがこむら返りの正体で、いわば筋肉のブレーキが壊れて、アクセルを踏みっぱなしになった状態です。

この誤作動を招きやすい条件が、いくつかわかっています。筋肉の疲労、血のめぐりの悪さ、冷え、そして水分とミネラル(マグネシウム・カリウムなど、筋肉の縮み・ゆるみを調整する成分)の不足。年齢とともに筋肉量が減り、ミネラルを蓄える余力が小さくなることも、シニアに多い理由のひとつと考えられています。利尿作用のある薬やお酒が、ミネラルの目減りに拍車をかけていることもあります。

さらに、寝ている姿勢にも落とし穴があります。あおむけで布団の重みがかかると、足首はつま先が伸びた形になりがち。これはふくらはぎが縮んだ状態で、つる一歩手前の姿勢で何時間も過ごしているようなものなのです。

夏は「汗・冷房・水分」の三つ巴

夏の夜は、こむら返りの条件がそろいやすい季節です。まず、寝ている間にコップ1〜2杯分の汗をかき、水分と一緒にミネラルも失われます。次に、冷房の風で脚が冷えると血のめぐりが落ち、筋肉は誤作動を起こしやすくなります。そして日中の暑さで疲れた脚——三つ巴で、夜中のふくらはぎを狙い撃ちにするわけです。日中、素足やサンダルで冷たい床の上を過ごした日も、脚は思った以上に冷えています。

対策はシンプルです。寝る前にコップ1杯の水分をとる。冷房は消すのではなく、風が脚に直接当たらないよう向きを変え、薄手のかけ物やレッグウォーマーで足元を守る。「冷やさない、でも我慢しない」が夏の夜の正解です(冷えやむくみが気になる方は冷え・むくみの回もどうぞ)。

自宅でできること:寝る前の足首ストレッチと「承山」

  1. 寝る前、布団の上で長座になり、タオルを足の裏(指の付け根あたり)に引っかけます。
  2. ひざを伸ばしたまま、タオルを手前に引いてつま先を顔のほうへ。ふくらはぎの伸びを感じるところで20〜30秒キープ。反動はつけません。左右2回ずつ。
  3. 続いてツボ押し。ふくらはぎの真ん中、アキレス腱をかかとからたどって上がり、筋肉に変わる境目のくぼみが「承山(しょうざん)」です。こむら返りの予防やケアで昔から使われてきたツボです。
  4. 承山を親指でやさしく5秒押して離す、を左右5回ずつ。お風呂上がりの温まった状態で行うと、より心地よく感じられます。

もしつってしまったら、あわてずに、ひざを伸ばしてつま先をゆっくり手前に引き、縮んだふくらはぎを伸ばしてあげましょう。強い痛みの最中に乱暴に伸ばすと筋肉を傷めることがあるので、「ゆっくりじわっと」が鉄則です。痛みが治まったら、蒸しタオルなどでふくらはぎを温めておくと、翌日の張りが残りにくくなります。

※ 毎晩のようにつる、歩くだけでつる、むくみや痛みが続く場合は、血管や神経の病気、薬の影響が隠れていることもあります。一度医療機関でご相談ください。

Move fit 戸畑でできること

Move fit 戸畑の鍼灸では、つりやすいふくらはぎの状態を確かめながら、承山などのツボに鍼やお灸でアプローチし、血のめぐりと筋肉の緊張を整えるお手伝いをします。「鍼は初めてで不安」という方には、刺さないタイプの施術やお灸から始めることもできます。

また、こむら返りを繰り返す背景に、ふくらはぎの筋力低下や歩き方のクセが隠れていることもあります。理学療法士が歩き方を見て、ふくらはぎを育てる運動をご提案できるのは、鍼灸院とジムが一体になった当店ならではです。鍼灸の初回体験は一律500円、訪問にも対応しています。安心して眠れる夜を、一緒に取り戻しましょう。

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