目の疲れは目だけの問題じゃない――眼精疲労と首・ツボケア
夕方になると目がしょぼしょぼする。かすむ。まぶたが重い。ひどい日は、目の奥から後頭部にかけてズーンと重くなる——。
スマホ、テレビ、新聞、手芸に読書。私たちの目は、朝から晩まで働きづめです。目薬をさしても追いつかない、という方も多いのではないでしょうか。
実は、眼精疲労(目を休めても疲れが残る状態)は、目だけの問題ではありません。目と首は、見えない糸でつながった共働きの仲間なのです。今日はその仕組みと、目元と首を一緒にいたわるツボケアをご紹介します。
近くを見続けると、目の中の筋肉が「握りっぱなし」になる
目のピント合わせは、目の中にある小さな筋肉の仕事です。カメラのレンズを調整するように、近くを見るときはこの筋肉がぐっと力み、遠くを見るときはゆるみます。
つまり、スマホや手元の作業を長時間続けるということは、この小さな筋肉が何時間も握りこぶしを握りっぱなしになるということ。腕の筋肉なら誰でも「そりゃ疲れる」と分かるのに、目の中の筋肉だと気づきにくいのです。しょぼしょぼ・かすみは、この筋肉の悲鳴です。
目が疲れると、首と後頭部が「肩代わり」を始める
さらに見えにくくなると、私たちは無意識に顔を画面や手元に近づけます。頭が前に突き出た姿勢です。頭の重さは約5kg、ボウリングの球ほど。それが前に出るほど、支える首の後ろと後頭部の筋肉の仕事は重くなります。
しかも、後頭部の奥には、目の動きと連動して働く小さな筋肉たちがあることが知られています。目を酷使する日は、首の奥も一緒に働きづめになるのです。「目が疲れた日は、首も凝って頭が重い」のは偶然ではなく、目と首が二人三脚で残業しているからなのです。だからケアも、目元と首をセットで行うのが理にかなっています。
画面を見る時間が長かった日ほど首と頭が重い、と感じる方は、一日の終わりの目元と首のケアを、歯みがきと同じ「終業の儀式」にしてしまうのがおすすめです。
ツボケアという知恵――風池と攅竹
東洋医学には、目の疲れに古くから使われてきたツボがあります。代表が「風池(ふうち)」と「攅竹(さんちく)」です。
風池は、後頭部の髪の生え際で、首の太い筋肉の外側にある左右のくぼみ。まさに目と連動する首の奥の筋肉のあたりです。攅竹は、眉頭の内側の小さなくぼみで、目の疲れを感じたとき自然に指で押さえる、あの場所です。強く押すより、やさしく、心地よく。それがツボケアの基本です。
自宅でできること:ホットタオル+やさしいツボ押し
- 水で濡らして軽く絞ったタオルを、電子レンジで40〜60秒温めます(取り出すときのやけどに注意)。心地よい温かさにして、閉じた目の上に2〜3分のせます。
- 攅竹(眉頭のくぼみ)を親指の腹で、痛くない強さで5秒×3回、ゆっくり押します。眼球は押さないでください。
- 風池(後頭部の生え際のくぼみ)に両手の親指を当て、頭の重みを預けるように5秒×3回。
- 仕上げに、窓の外のいちばん遠くを20秒眺めます。ピント筋肉のこわばりがほどけやすくなります。
コツは「痛気持ちいい」より一段弱い力で行うこと。寝る前に行うと、目元の緊張がゆるんで休まりやすくなります。終わったあとに目元がふっと軽い、視界が少し明るい——そんな余韻が残れば、ちょうどよい強さの目安です。
Move fit 戸畑でできること
Move fit 戸畑では、国家資格を持つ鍼灸師が、目の疲れと二人三脚でこわばった首・後頭部の筋肉に、鍼とお灸でアプローチします(肩こりと鍼灸の回もどうぞ)。さらに理学療法士が、頭が前に出る姿勢のクセをチェックして、疲れにくい姿勢づくりまでサポートできるのが当店の持ち味です。
鍼灸の初回体験は一律500円、ご自宅への訪問にも対応しています。鍼が初めての方には、使う鍼の細さや感じ方も丁寧にご説明しますのでご安心を。目薬だけではどうにも追いつかない疲れ目、一度「首」から見直してみませんか。